日向見薬師堂(読み)ひなたみやくしどう

日本歴史地名大系 「日向見薬師堂」の解説

日向見薬師堂
ひなたみやくしどう

[現在地名]中之条町四万 日向見

四万しま温泉の北限、四万川上流の日向見川東の日向見温泉にある。湯前ゆぜん薬師として信仰を集める。日向見山定光じようこう寺と号し、本尊薬師如来下沢渡しもさわたりの浄土宗宗本そうほん寺持。天文六年(一五三七)七月一六日銘の棟札によると、吾妻庄四万村日向見の道親が本願主となり、美濃国住人藤原宗次・八郎四郎が大工棟梁、伊賀守盛重が大檀那で薬師宮殿を建立している。慶長三年(一五九八)の棟札によると、吾妻・利根とね地方の領主であった真田信幸が大檀那となり薬師堂を建立した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「日向見薬師堂」の解説

日向見(ひなたみ)薬師堂

群馬県吾妻郡中之条町、日向見温泉にある寺院建築四万温泉の開湯伝説に関わる薬師如来を祀る薬師堂は桃山時代建築で、国重要文化財に指定されている。湯前(ゆぜん)薬師とも呼ばれ、湯治客の信仰を集める。

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