四万温泉(読み)シマオンセン

デジタル大辞泉 「四万温泉」の意味・読み・例文・類語

しま‐おんせん〔‐ヲンセン〕【四万温泉】

群馬県北部、中之条町にある温泉群。四万川に沿ってあり、泉質は塩化物泉硫酸塩泉など。伊香保草津とともに上毛三湯の一。

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精選版 日本国語大辞典 「四万温泉」の意味・読み・例文・類語

しま‐おんせん‥ヲンセン【四万温泉】

  1. 群馬県北部、中之条町にある温泉郷。四万川渓流に沿い、温泉口、山口、新湯(あらゆ)日向(ひなたみ)の四湯から成る。古くから開け、伊香保、草津と並ぶ上毛三湯の一つ。泉質は塩類泉。胃腸病などにきく。

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日本歴史地名大系 「四万温泉」の解説

四万温泉
しまおんせん

[現在地名]中之条町四万

四万川沿いの標高約八〇〇メートルにある。泉質は含石膏弱食塩泉泉温摂氏七〇度。胃腸病・神経痛に効果がある。秋鹿あきしか渡戸わたど二タ井ふたいの温泉口集落を含めて四万温泉とよぶ。山口やまぐち新湯あらゆ日向見ひなたみ源泉があり、日向見の湯は、源頼光の家臣碓氷定光が永延三年(九八九)夢告により発見、御夢想之ごむそうの湯と名付けたと伝える。新湯には坂上田村麻呂の開湯伝説もある。天文二一年(一五五二)北条氏康に平井ひらい(現藤岡市)を追われた上杉憲政は、越後へ落ちる途上四万に入湯したという。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「四万温泉」の意味・わかりやすい解説

四万温泉
しまおんせん

群馬県北部、吾妻(あがつま)郡中之条町(なかのじょうまち)にある温泉。吾妻川の支流四万(しま)川の渓流に沿う長さ約2キロメートルの温泉集落で、下流から山口、新湯(あらゆ)、日向見(ひなたみ)の3群からなる。泉質は塩化物泉。玢岩(ひんがん)の裂け目から湧出(ゆうしゅつ)し、伊香保(いかほ)、草津(くさつ)とともに上毛の三名湯(じょうもうのさんめいとう)といわれる。療養向きで、胃腸病や神経痛に効く。1954年(昭和29)旧厚生省から日本最初の国民保養温泉地に、酸ヶ湯(すかゆ)(青森県)、日光湯元(栃木県)とともに指定された(1972年以降は環境庁、2001年以降は環境省が指定)。また、上信越高原国立公園に含まれる。日向見には国指定重要文化財の薬師堂があり、1537年(天文6)の建立で室町末期の特徴を表し、1967年(昭和42)復原修理が完成した。最奥に四万川ダムによってできた奥四万湖があり、紅葉の名所となっている。国道353号が通じ、JR吾妻線中之条駅からバス40分。

[村木定雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四万温泉」の意味・わかりやすい解説

四万温泉
しまおんせん

群馬県北西部,中之条町,吾妻川の支流四万川に沿う温泉。山口,新湯,日向見の3温泉の総称。泉質は食塩泉,硫酸塩泉。泉温 43~82℃。胃腸病,神経痛にきく。日向見温泉が最も古く,温泉近くの日向見薬師堂は重要文化財。 1954年日光湯元温泉 (栃木県) ,酸ヶ湯温泉 (青森県) とともに,日本で最初の国民保養温泉地に指定。年間を通じて保養客や湯治客でにぎわっている。四万から法師温泉へいたる赤沢林道はハイキングコースとして最適。上信越高原国立公園に属する。

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事典・日本の観光資源 「四万温泉」の解説

四万温泉

(群馬県吾妻郡中之条町)
関東・観光バスで行く名所100選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

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