日本ゼオン(読み)にっぽんゼオン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本ゼオン」の意味・わかりやすい解説

日本ゼオン
にっぽんゼオン

合成ゴム塩化ビニル樹脂中心の化学会社。 1950年古河電工,横浜ゴム,日本軽金属とアメリカの BFグッドリッチ・ケミカルの共同出資により設立。 52年に塩化ビニル,59年に合成ゴムの生産を始める。汎用ゴム SBR,特殊ゴム HS,NBRを販売,ブタジエン抽出技術の GPB法 (大河内記念生産特賞) ,アセチレン製造の GPA法を開発。売上構成比は,合成ゴム 55%,合成樹脂 26%,その他 19%。年間売上高 1704億 5300万円 (連結。うち輸出 27%) ,資本金 242億 1100万円,従業員数 2642名 (1999) 。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「日本ゼオン」の解説

日本ゼオン

正式社名「日本ゼオン株式会社」。英文社名「ZEON CORPORATION」。化学工業。昭和25年(1950)設立。本社は東京都千代田区丸の内。古河グループ。合成ゴムの大手。とくに耐油性特殊ゴムのシェアは世界トップクラス。ほか合成香料・電子材料・光学フィルムなど高機能材料も扱う。東京証券取引所第1部上場。証券コード4205。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

世界大百科事典(旧版)内の日本ゼオンの言及

【合成ゴム】より

…57年に〈合成ゴム製造事業特別措置法〉が公布され,政府の出資金10億円を含む25億円の資本金で日本合成ゴムが設立され,スチレン・ブタジエンゴム年間生産能力4万5000tの合成ゴム工場が四日市に建設され,60年から稼働を開始した。一方,日本ゼオンはアクリロニトリル・ブタジエンゴム,ハイスチレンゴムなど特殊合成ゴムを主体とした年間生産能力8500tの合成ゴム工場を川崎に建設し,1959年に稼働を開始した。以後,日本合成ゴムは,完全な民間会社に移行するとともに,主要な合成ゴムのほとんどを生産するようになり,また,日本ゼオンも特殊合成ゴムに加えて汎用合成ゴムを生産するようになり,両社は総合的な合成ゴムメーカーに成長した。…

※「日本ゼオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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