日本橋筋(読み)にっぽんばしすじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本橋筋」の意味・わかりやすい解説

日本橋筋
にっぽんばしすじ

大阪市中央区の日本橋から浪速(なにわ)区の新世界にわたる南北街路。北は堺筋(さかいすじ)、南は紀州街道に続く。江戸時代日本橋は公儀橋で、高札場があり、三十石船や四国の金毘羅(こんぴら)参りの船が発着していた。日本橋筋一丁目の交差点の南東に、生鮮食料品を扱う黒門市場がある。日本橋筋は、昔は長町(ながまち)とよばれ、商人宿の多い所で、第二次世界大戦前は古本屋街、戦後は東京の秋葉原と並ぶ家庭電気器具の専門店、量販店が集まる電気街(でんでんタウン)となっている。また、日本橋三丁目の交差点から松屋筋にかけては履物問屋街となっている。近畿日本鉄道、地下鉄堺筋線、千日前(せんにちまえ)線の日本橋駅がある。

安井 司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本橋筋」の意味・わかりやすい解説

日本橋筋
にっぽんばしすじ

大阪市中央区南西部から浪速区東部を南北に通る街路。地名は江戸時代,道頓堀川に公儀の橋としてかけられた日本橋に由来。この橋を境に南に延びる街路で (北は堺筋) ,第2次世界大戦前は古本屋が多かったが,戦後は電気器具の卸小売店が急増,現在は電気器具の問屋街として知られる。

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