日柄(読み)ヒガラ

デジタル大辞泉 「日柄」の意味・読み・例文・類語

ひ‐がら【日柄/日次】

暦の上での、その日の吉凶。「本日はお―もよく」
ひかず。日数
「―果つるまでは、母屋へ帰ることをゆるさず」〈読・弓張月・後〉
客が芸娼妓に、紋日に買い切ることを約束すること。日柄約束
「客は遊女或は芸子に―を約すれども」〈守貞漫稿・一九〉
祥月しょうつき命日。
「明日は死にたる男の―なり」〈読・春雨・樊噲上〉
[類語]日並み

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「日柄」の意味・読み・例文・類語

ひ‐がら【日柄・日子・日次】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 暦の上で行事・仕事などをする日としてのよしあし。その日の吉凶。
    1. [初出の実例]「日がらよければ、やがて今宵着て参らむ」(出典:春のみやまぢ(1280))
  3. 祥月命日をいう女房詞
    1. [初出の実例]「日がらの墓まうで」(出典:読本・春雨物語(1808)二世の縁)
  4. 一定の期間。また、日数。月日
    1. [初出の実例]「日子(ヒガラ)果つるまでは、母屋へ帰ることを聴さず」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)後)
  5. ひがらやくそく(日柄約束)」の略。
    1. [初出の実例]「日がらの事は、あちらでしっぽりとおやくそくあそばせ」(出典:洒落本・聖遊廓(1757))

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