デジタル大辞泉 「しっぽり」の意味・読み・例文・類語 しっぽり [副]1 ぬれて十分に湿りけを含むさま。「春雨にしっぽり(と)ぬれる」2 男女の情愛のこまやかなさま。「しっぽり(と)語りあかす」3 落ち着いて静かなさま。しみじみ。「ひと精出してあとでの煙草。―と先づやりませうぞや」〈浄・盛衰記〉[類語]びしょびしょ・びたびた・びしゃびしゃ・びちゃびちゃ・ぐっしょり・びっしょり・ぐしょぐしょ・しとど・湿っぽい・じっとり・じめじめ・じとじと・しっとり・しとしと・じくじく・ぐちょぐちょ・ぐしゃぐしゃ・ぐじゃぐじゃ・ぐちゃぐちゃ・びしょ濡れ・ぐしょ濡れ・ずぶ濡れ・濡れ鼠 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「しっぽり」の意味・読み・例文・類語 しっぽり 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )① しっとりと十分に濡れるさま、また、雨などが静かに降るさまを表わす語。しっとり。しっぽ。[初出の実例]「ふたり共に鼻の上にしっぽりと汗をかくものか」(出典:虎寛本狂言・右近左近(室町末‐近世初))② しめやかなさま、静かに落ち着いたさまを表わす語。しっとり。しんみり。[初出の実例]「しっほりとなくべし」(出典:虎明本狂言・花子(室町末‐近世初))③ 男女間の情愛のこまやかなさま、親密なさま、むつまじいさまを表わす語。しっと。しっぽ。[初出の実例]「何を鴉の鳴てつけ口 しっほりとしめてぬる夜のさむしろに」(出典:俳諧・望一後千句(1652)六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例