日震学(読み)ニッシンガク

百科事典マイペディア 「日震学」の意味・わかりやすい解説

日震学【にっしんがく】

太陽の振動を利用して太陽の内部の構造を探る太陽物理学の一分野。太陽はさまざまなモードで振動(太陽振動)しており,この振動を解析することで,ちょうど地震波を使って地球の内部の構造を調べるのと同じように,太陽の内部についての情報を得ることができるのでこの名がある。太陽の自転性質,内部の温度分布などが明らかにされており,また太陽振動についても,太陽活動の活発なときには周期がわずかながら短くなること,黒点内側では振動の振幅が小さいことなどが見出されている。なお同じように,太陽以外の一般の恒星の固有振動を利用してその内部の構造を研究する分野は星震学と呼ばれている。

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