春灯(読み)シュントウ

デジタル大辞泉 「春灯」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐とう【春灯】

春の夜のともしび 春》「―や衣桁に明日の晴の帯/風生
[補説]書名別項。→春灯

しゅんとう【春灯】[書名]

俳誌。昭和21年(1946)1月小説家劇作家俳人久保田万太郎主宰により創刊久保田没後は創刊時から編集を担当していた安住敦が主宰を引き継いだ。

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精選版 日本国語大辞典 「春灯」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐とう【春灯】

  1. 〘 名詞 〙 春の夜のともしび。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「春燈儘作剪花杖、午机時当鎮紙児」(出典:玩鴎先生詠物雑体百首(1794)鉄火箸)
    2. 「一穂の春燈で豊かに照らされて居た六畳の間は」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五)
    3. [その他の文献]〔王維‐同比部楊員外十五夜遊詩〕

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普及版 字通 「春灯」の読み・字形・画数・意味

【春灯】しゆんとう

春の灯。

字通「春」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の春灯の言及

【久保田万太郎】より

…慶大在学中の1911年《三田文学》に小説《朝顔》を発表し,《太陽》に戯曲《プロローグ》を懸賞応募して当選,17年に《末枯(うらがれ)》で文壇に認められ,26年には勤めていた母校を辞して放送局に入る。この間に戯曲《雨空》(1920),《短夜》(1925),《大寺学校》を執筆,劇作家として活躍したが,32年に友田恭助・田村秋子夫妻が結成した築地座の演出を引き受け,その解散後37年に岸田国士,岩田豊雄と文学座を創立,他方で新派各劇団のために創作・脚色・演出で活動しつつ,句集《道芝》(1927)をはじめ,俳誌《春灯》(1946年1月~)を大戦後主宰するなど俳句作家としても知られた。代表作品に小説では《春泥》(1928),《花冷え》(1938),《市井人》(1949),戯曲では《釣堀にて》(1935),《萩すゝき》(1942),《あきくさばなし》(1946),脚色の仕事では荷風の《夢の女》,一葉の《十三夜》,潤一郎の《蘆刈》などがある。…

※「春灯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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