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衣桁 イコウ

デジタル大辞泉の解説

い‐こう〔‐カウ〕【衣桁】

室内で衣類などを掛けておく道具。木を鳥居のような形に組んで、台の上に立てたもの。衝立(ついたて)式のものと、2枚に折れる屏風(びょうぶ)式のものとがある。衣架(いか)。御衣(みぞ)懸け。衣紋掛け

え‐こう〔‐カウ〕【桁】

いこう(衣桁)」に同じ。

ゆ‐こう〔‐カウ〕【桁】

いこう(衣桁)」の音変化。
「―に…小袖かけてあるゆゑ」〈黄・艶気樺焼

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百科事典マイペディアの解説

衣桁【いこう】

〈御衣懸(みぞかけ)〉〈衣架(いか)〉とも。室内に置いて衣服を掛ける家具。形は鳥居に似て,台のある2本の柱に横木を渡す。黒漆塗,金蒔絵(まきえ)を施したものもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

いこう【衣桁】

衣服などを掛ける家具。古くは御衣懸(みぞかけ),衣架(いか)とよばれていたが,室町末期ころから衣と変わった。御衣懸は和語,衣架,衣桁はともに漢語である。平安時代の《類聚雑要抄(るいじゆうぞうようしよう)》によると鳥居形で下にこれを立てる台があり,横桁7尺(約210cm),柱高5尺1寸,台高3寸,棹(さお)は漆塗で,蒔絵のあるものは上等品で,棹の両端には金銅の飾金具がつく。実用として使われるほか,色彩の乏しい寝殿造の建物の中で,華やかな衣装を掛けた衣桁は室内装飾としての意味も大きかった。

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大辞林 第三版の解説

いこう【衣桁】

着物を掛けておく家具。細い木を鳥居形に組んだもの。現在は蝶番ちようつがいで二枚に折り畳む形のものが多い。衣架。みぞかけ。衣紋掛け。えこう。

えこう【衣桁】

いこう(衣桁) 」に同じ。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

いこう【衣桁】

室内に置き、和服などの衣服を掛けるときに用いる和家具。台に鳥居形の棹(さお)を付け、上段に着物、下段に袴(はかま)を掛ける。蝶番(ちょうつがい)で折りたためるものもある。◇「衣架(いか)」「衣紋(えもん)かけ」「御衣懸(みぞかけ)」ともいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

衣桁
いこう

着物などを掛けておく家具。平安時代から用いられ、衣架(いか)、御衣(みそ)掛けなどとよばれた。鳥居形で、脚にこれを立てる台がついている。角柱か丸柱でつくられ、木地には、ニス、または黒漆、朱漆が塗ってある。蒔絵(まきえ)で、装飾金具をつけたもの、彫刻を施した豪華なものも用いられた。衣桁は寝所用のほか、晴(はれ)のとき、衣装を掛けて室内装飾の役目も果たした。衣装の掛け方には一定の方式があり、これは江戸時代の婚礼式にも及んだ。かつては家具調度として用いられた衣桁も、現在は販売用の着物や染織工芸品の展示に使われることが多い。明治ごろから使われた屏風(びょうぶ)式は、丁番(ちょうつがい)がつき、真ん中から二つ折りに畳めるもので、部屋の隅に直角に置く。脱いだ着物の汗取りと皺(しわ)伸ばしに用いられる。家庭のほか、旅館などに備え付けてある。[岡野和子]

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