デジタル大辞泉 「普通コンドライト」の意味・読み・例文・類語 ふつう‐コンドライト【普通コンドライト】 コンドライトとよばれる石質隕石のうち、炭素質を含まないもの。鉄の含有率が低い順にLLコンドライト、Lコンドライト、Hコンドライトに分類され、その三つの総称を指す。発見される隕石の中で最も多い。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「普通コンドライト」の意味・わかりやすい解説 普通コンドライトふつうコンドライトordinary chondrite コンドライトのうち最も普通にみられる石質隕石の一種。O-コンドライトとも呼ばれる。コンドライトのうち,特異な炭素質コンドライトとエンスタタイト・コンドライトを除いたもので,落下が目撃されたコンドライトの 90%以上を占める。普通コンドライトは,さらにブロンザイト・コンドライト (H-コンドライト) ,ハイパーシン・コンドライト (L-コンドライト) ,アンホテライト・コンドライト (LL-コンドライト) の3種に細分されている。これらはおもに金属鉄 FeSと鉄・マグネシウムケイ酸塩 (橄欖石と輝石) より成っており,H-コンドライト,L-コンドライト,LL-コンドライトの順に金属鉄の含有量が少くなっているのに対し,ケイ酸塩中の鉄の含有量は多くなっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報