朝日日本歴史人物事典 「智泉」の解説
智泉
生年:延暦8.2.14(789.3.15)
平安初期の真言宗の僧。一説に天長2年5月14日没。空海十大弟子のひとり。空海の姉の子で,讃岐国(香川県)の菅原氏の出身と伝わる。空海の肉親にして霊力と画技に秀でていたため,天長1(824)年9月神護寺最初の定額僧に選ばれるなど将来を期待されたが,37歳で高野山に没した。このときの空海の悲嘆は『性霊集』8巻に詳しい。<参考文献>守山聖真『文化史上より見たる弘法大師伝』
(正木晃)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報