暇文(読み)イトマブミ

デジタル大辞泉 「暇文」の意味・読み・例文・類語

いとま‐ぶみ【暇文】

休暇または辞職を願う文書
太政大臣、―出だして参り給はず」〈宇津保・国譲下〉
離縁状

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「暇文」の意味・読み・例文・類語

いとま‐ぶみ【暇文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 病気などの事情のために、休暇や辞職を願い出る文書。
    1. [初出の実例]「おほきおとど、いとまぶみいだして参り給はず」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
  3. いとまじょう(暇状)
    1. [初出の実例]「切れ筆で書け悪縁のいとま状(ブミ)」(出典俳諧・双子山前集(1697)一)

か‐ぶん【暇文・仮文】

  1. 〘 名詞 〙 休暇届。律令制では六日ごとに定められた休日(六暇)以外に休暇をとるときに提出した、休暇願いの文書。けぶみ。いとまぶみ。かもん。
    1. [初出の実例]「凡官人請暇文、有見直五人以上者、得互判許」(出典:延喜式(927)一二)

か‐もん【暇文】

  1. 〘 名詞 〙かぶん(暇文)

け‐もん【暇文・仮文】

  1. 〘 名詞 〙かぶん(暇文)

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