曲崎古墳群(読み)まがりざきこふんぐん

国指定史跡ガイドの解説

まがりざきこふんぐん【曲崎古墳群】


長崎県長崎市牧島町にある古墳群。古墳群がある牧島は長崎半島と島原半島に囲まれた千々石(ちじわ)湾(橘湾)に浮かぶ小島で、その東端には嘴(くちばし)状に突き出た礫州(れきす)が発達し、曲崎と呼ばれている。この古墳群は、南北400m、東西50m、標高4mほどの礫州上に形成された積み石塚群で、101基が確認され、性格不明の遺構約500ヵ所もある。塚の規模は小さく、径15mが最大で、ほとんどは径7~8m以下。古墳の主体部は横穴式石室が多く、玄室では下半部に板状の石を立て、上半部に円礫や割り石を積み上げている。第2号墳の玄室は奥行き1.92m、幅1m。羨道(せんどう)部の状況は十分に確かめられていないが、福岡県・佐賀県地方に分布する竪穴(たてあな)系横口式石室に類する可能性もある。ガラス製の玉類や壺、甕(かめ)などが出土している。この古墳群は、全国に数少ない積み石塚として重要であるばかりでなく、礫州上にあって画然とした墓域が示され、古墳時代後期の群集墳のあり方を理解するうえでも貴重なことから、1978年(昭和53)に国の史跡に指定された。JR長崎本線長崎駅から車で約37分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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