曲阜の孔廟、孔林、孔府(読み)きょくふのこうびょう、こうりん、こうふ

世界遺産詳解の解説

きょくふのこうびょう、こうりん、こうふ【曲阜の孔廟、孔林、孔府】

1994年に登録された世界遺産(文化遺産)。中国の山東省曲阜市は春秋時代(紀元前770~前403年)に魯国の都が置かれていたところで、儒学の祖である孔子の生誕地、没地として知られている。この町にある孔子ゆかりの建造物が孔廟(コンミャオ)、孔林(コンリン)、孔府(コンフー)で、「三孔」とも総称されている。孔廟(孔子廟の総本山)は、孔子の神霊を祀る霊堂で、紀元前478年の創建。その後、歴代の中国王朝の皇帝がこれを庇護し、増築や再建を行った。孔子を祀る正殿の大成殿は、北京の紫禁城にある太和殿、山東省の泰山にある岱廟の天貺殿とともに中国三大宮殿(中国三大宮殿建築)の一つとされている。孔林(孔子林)は、至聖林とも呼ばれ、孔子とその一族の墓所で200万m2の広さを持つ。この中に、高さ6.2m、周囲88mに及ぶ巨大な孔子の墓がある。孔府は孔子の子孫一族の住居兼役所の役割を果たした、複数の建物を擁する邸宅である。◇英名はTemple and Cemetery of Confucius, and the Kong Family Mansion in Qufu。曲阜は中国語でクーフー、またはチュイフーと発音する。

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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