ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「曾静」の意味・わかりやすい解説
曾静
そうせい
Zeng Jing; Tsêng Ching
[没]雍正13(1735)
中国,清初の学者。湖南省永興の人。朱子や呂留良 (りょりゅうりょう) の思想に傾いて反清の念を強め,雍正6 (1728) 年に四川,陝西総督の岳鍾きに謀反をすすめ,捕えられた。この取調べから,彼らの転向の経過などを集め,曾静の「帰仁説」 (転向書) を付したものが『大義覚迷録』である。呂留良は死後もその墓をあばかれ一族は厳刑を受けたが,雍正帝は寛大を示すために曾静の罪を許した。しかし乾隆帝の即位とともに処刑された。
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