六訂版 家庭医学大全科 「有痛性外脛骨」の解説
有痛性外脛骨
ゆうつうせいがいけいこつ
Os tibiale externum
(運動器系の病気(外傷を含む))
どんな病気か
足部にはさまざまな部位に過剰骨(退化して本来なら存在しない余分な骨)があることがありますが、
普通は痛みを伴いませんが、小学校高学年以降に激しいスポーツを行うようになると、外脛骨が原因で痛みを生じることがあり、これを有痛性外脛骨といいます。
原因は何か
靴による圧迫や
女子に多く発症し、
症状の現れ方
スポーツ活動中や活動のあとに、足部中央の内側に
本来ならば存在しない過剰な骨であるため、骨の大きさだけ
検査と診断
X線検査で外脛骨があることがわかれば、臨床症状と合わせて診断は比較的容易につきます。
治療の方法
ジャンプやダッシュなど足部に負担のかかるスポーツ活動を3週間程度中止し、筋力トレーニングなど局所に負荷のかからないものに限るようにします。
症状が改善しない場合には、アーチサポート付きの
病気に気づいたらどうする
有痛性外脛骨の診断が確定すれば、症状は骨の成長とともに改善することが多いので、焦らずに痛みを生じない程度のものだけに運動を制限して回復するのを待ちましょう。
田中 康仁
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報