望診(読み)ボウシン

デジタル大辞泉 「望診」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しん〔バウ‐〕【望診】

漢方で、四診の一。顔色・舌の色・肌のつや・肉付きなどを目で見て診察する方法

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「望診」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しんバウ‥【望診】

  1. 〘 名詞 〙 漢方の診断法の一種。現代医学の視診にあたる。患者体格顔貌皮膚運動障害有無などを肉眼で観察するもの。ほかに聞、問、切などの診察法がある。
    1. [初出の実例]「一寸顔付を見て好い加減に体格表の記入を為る、所謂望診(バウシン)である」(出典:閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉望診と聞診)

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世界大百科事典(旧版)内の望診の言及

【四診】より

…中国伝統医学(日本の漢方医学も含める)で用いられている望,聞,問,切の4種の診断法をいう。望とは視診であって,黄疸とか皮膚の発疹の観察のように西洋医学と共通するものもあるが,栄養状態とか皮膚の色沢などから患者の一般状態を判断し,それを治療に大きく反映させるという,より積極的な意義ももっている。外観のほかに重視されるのは舌診であって,舌苔の状態が細かく分類されている。聞診は患者の咳や呼吸音,胃部の振水音などによる診断法であるが,音声の力の有無によって状態を判断するなど,西洋医学と違った点もある。…

※「望診」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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