精選版 日本国語大辞典 「朧清水」の意味・読み・例文・類語 おぼろ‐の‐しみず‥しみづ【朧清水】 京都市左京区大原、寂光院の東南にある泉。歌枕。[初出の実例]「そよ、大原やおぼろのしみづ世にすまば又も逢ひ見ん面変りすな」(出典:梁塵秘抄(1179頃)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本歴史地名大系 「朧清水」の解説 朧清水おぼろのしみず 京都市:左京区草生村朧清水[現在地名]左京区大原草生町草生(くさお)にある大原(おおはら)の名水。三千(さんぜん)院から寂光(じやつこう)院へ抜ける道の傍らにあり、その名は、建礼門院が朧月夜にわが身をその水に写したことに由来するという(雍州府志)。歌枕として「五代集歌枕」「八雲御抄」にあげられ、詠歌も多い。<資料は省略されています>との贈答歌が「後拾遺集」にあり、「玉葉集」にも、大原に住む寂念法師に送った西行の歌とそれへの返歌が載る。<資料は省略されています>ほかに「後鳥羽院かくれ給うての頃」として、<資料は省略されています>などがある。室町時代のはやり唄のなかにも歌いこまれ、狂言「若菜」では「木かはし木かはし、おはらぎめされ候へ、おはらしづはらせれうのさと、おぼろのしみずにかげはやせのさと人」と歌われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by