木内キヤウ(読み)きうちきょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「木内キヤウ」の意味・わかりやすい解説

木内キヤウ
きうちきょう
(1884―1964)

教育家。東京浅草で奇人として有名な文学者淡島寒月(1859―1926)、なるとの間に生まれる。東京府立女子師範学校、同校専攻科卒業後、都内隅田、城東、十思(じっし)の各小学校訓導を歴任。この間木内辰三郎と結婚。1931年(昭和6)から1941年まで板橋区志村第一小学校に日本初の女校長として就任。辞任後、東京滝野川に木内学園を創設、鳩(はと)の家の園長となる。戦前は女教員地位向上のために尽力。第二次世界大戦後、1947年全国区参議院議員に当選した。

[吉見周子]

『木内キヤウ著『教育一路』(1941・日本文化研究会)』『木内キヤウ著『教育一路/汎太平洋婦人会議に列して――伝記・木内キヤウ』(1989・大空社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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