事典 日本の地域ブランド・名産品 「木曽漆器」の解説
木曽漆器[漆工]
きそしっき
長野県塩尻市及び木曽地方に由来する製法により長野県塩尻市・松本市・木曽郡木曽町で漆塗りを施した茶棚・飾り棚・サイドボード・飾り棚・茶箪笥・箪笥・置床・花台・座卓・筆記用机・座卓・筆記用机・脇息・座椅子・広蓋・コタツ板・鏡台・三面鏡台・姿見台・文庫・衝立・屏風・厨子・三宝・葬祭用経机・杯・皿・重箱・弁当箱・椀・茶托・茶筒・茶櫃・菓子器・盆・膳・箸・花器。木曽漆器の歴史は、江戸時代初期に遡るという。尾張徳川藩の保護を受けて発展した。木曽は檜を始めとする木曽五木など良質の木材が豊富であり、木地づくりが盛んな土地柄であった。明治時代になると、鉄分を多く含む錆土が地元で発見され、丈夫で使い勝手のよい漆器がつくられるようになった。近年は、先人達が開発した木曽春慶・木曽堆朱・塗分呂色塗の伝統技法を用いた漆器だけでなく、現代生活様式に適合した新しい木曽漆器も生産。文化財の修復にも取り組んでいる。1975(昭和50)年2月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年8月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5069181号。地域団体商標の権利者は、木曽漆器工業協同組合。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報