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鏡台 きょうだいdressing table; dresser

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鏡台
きょうだい
dressing table; dresser

とそれを支えるから成る家具。日本では座式と椅子式のものがある。簡単なものはすでに平安時代に鏡懸け,あるいは鏡立てと呼ばれたものがあり,室町時代には引出しのついた箱台と組合わされたものが上流階級に使用され,江戸時代にはそれが広く一般にも用いられるようになった。明治時代に 18世紀初期からヨーロッパで流行したトイレット・ミラー (引出しのついた箱台の上に2本の支で鏡を取付けたもの) が移入され,これと従来のものとを折衷した独特のものが考案されて,大正時代にかけて普及した。いわゆる和風鏡台がそれであるが,第2次世界大戦後,椅子式のものがふえている。西洋ではトイレット・ミラーのほか,同じく 18世紀初め頃化粧台に鏡を取付けたドレッシング・テーブルが登場し,現代ではテーブルなどの甲板の裏に鏡を取付け,使用時に鏡を立てて用いる型が普及している。

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デジタル大辞泉の解説

かがみ‐だい【鏡台】

鏡立て」に同じ。

きょう‐だい〔キヤウ‐〕【鏡台】

鏡を立てる台。多く箱造りで引き出しなどがある。

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百科事典マイペディアの解説

鏡台【きょうだい】

化粧用具の一つ。鏡を立てて支持する台。平安時代に作られた根古志(ねこじ)形鏡台または蛸(たこ)鏡台という5本足の鏡台が初めで,桃山時代ごろより引出し付きの箱鏡台が出現,組立式の組立鏡台,旅行用の旅鏡台などが作られた。

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日本文化いろは事典の解説

鏡台

近年、鏡台のある家庭は少なくなりましたが、昔は婚礼家具のひとつとして欠かせないものでした。特に女性にとって鏡台に向かうことは自分をより美しくみせるための大切な時間です。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうだい【鏡台】

化粧用具の一つである鏡を懸架するための台。板ガラスに水銀膜をほどこした現在の鏡体の場合は,その縁枠を化粧用具を納めるための抽斗(ひきだし)を設けた台箱上の2本の架木に留金具でとりつけ,鏡と台が一体化した形式のものを文字どおり鏡台と称する。しかし鉄鏡や白銅鏡など金属鏡の時代には,鏡体は通常,唐綾の入帷(いれかたびら)に包んで鏡箱(きようばこ)に納置し,必要に応じて鏡台にかけて使用するのが建前であった。

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大辞林 第三版の解説

かがみだい【鏡台】

鏡立て 」に同じ。
能の作り物の一。鏡を載せる台。「皇帝」「昭君」などで用いる。

きょうだい【鏡台】

化粧用の鏡を立てる台。箱作りで、引き出しをつけたものが多いが、古くは、台座に鏡をかける柱を立てただけのものであった。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

きょうだい【鏡台】

鏡と、化粧道具などを入れる引き出しのついた台からなる家具。本来は鏡を立て掛ける台をさした。近年は椅子(いす)式のものが一般的。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鏡台
きょうだい

鏡をかける台、または鏡立(かがみた)てのこと。鏡台ということばは中国語で、大和(やまと)ことばは「かがみかけ」「かがみたて」である。鏡台の形がわかるのは平安時代のものからで、当時の鏡は根古志(ねこじ)形とよばれるもので、これは立ち木を根元から引き抜いた形を模したものである。上代に祭祀(さいし)、呪術(じゅじゅつ)のため榊(さかき)を根こじにしてその枝に鏡をかけたものがもとになっている。1本の柱の下に足がつき、足は5枚の鷺足(さぎあし)が二重になっている。柱の上方に鏡をかける蕨(わらび)形の支え手があり、ここに八稜(はちりょう)鏡をかける。全高およそ70~80センチメートル。黒漆塗りなどが施されており、南北朝あたりまで使われていたようである。室町時代になると櫛(くし)や化粧道具を入れるための抽斗(ひきだし)といっしょになった鏡台が生まれる。抽斗箱を台とし上に鳥居形の鏡かけがついたもので、蒔絵(まきえ)などが施されて美しくつくられているが、これにかける鏡は小形であるため、このほかに大形鏡をかける専用の折り畳み式鏡かけも使われた。この二つの形式の鏡台はそのまま近世の貴族調度として引き続き用いられたが、一方、江戸時代になると、抽斗箱の蓋(ふた)を開けて、ここに鏡立てを差し込んで組み立てる簡単な鏡台がつくられて一般大衆に用いられた。明治に入ると、鏡も金属鏡からガラス鏡に、形も円形から方形にかわった。代表的な形式は、抽斗の上に鏡立てを取り付けたもので、室町時代の鏡に似ているが、鏡立ては2本の支柱と鏡がねじで回転し角度を変えられるようになっており、台の抽斗も漆塗りでなく、クワ、ケヤキ、トチ、黒柿(くろがき)などの木地造りになっている。大正に入るとこれがさらに発展し、上部の鏡が70~80センチメートルの縦長形となり、台も平山、片山、両山と各種つくられ、使いやすいものとなった。これは姿見ともよばれ、これが大正、昭和を通しての和鏡台の代表的なものである。また、これを小形にし、漆塗り風に塗った姫鏡台がある。大正末には西洋の影響で三面鏡台がつくられたが、当時は普及せず、昭和30年代から40年代にかけて大流行し、椅子(いす)式鏡台が初めて使われた。昭和40年代以降はさらに洋風化が進み、机形のドレッシングテーブルや、たんす形式の化粧だんすなども使われるようになった。[小泉和子]

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