20世紀日本人名事典 「木村雨山」の解説 木村 雨山キムラ ウザン 大正・昭和期の染織家 生年明治24(1891)年2月21日 没年昭和52(1977)年5月9日 出生地石川県金沢市 本名木村 文二(キムラ ブンジ) 学歴〔年〕小学校卒 主な受賞名〔年〕帝展特選〔昭和9年〕 経歴加賀染の名工上村松太郎(上村雲嶂)に師事、同時に南画家の大西金陽の下で絵画を学び、大正13年33歳で独立した。昭和3年染色による壁掛けや屏風を帝展に出品、9年には特選となった。戦後は日展審査員、日本伝統工芸展を中心に活躍。30年重要無形文化財保持者に認定された。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「木村雨山」の意味・わかりやすい解説 木村雨山きむらうざん(1891―1977) 友禅作家。本名文二。金沢の人。地元の和田雲嶂(うんしょう)について加賀友禅を修業するかたわら、石川県立工業補習学校自在画図案科を卒業。縮緬地(ちりめんじ)友禅訪問着「花鳥」が1934年(昭和9)第15回帝展で特選となり、帝展・日展で活躍。柔軟な感受性を基盤にして技術に新しい解釈をもたらし、斬新(ざんしん)で格調高い色使いなどで独自の芸術的境地を示した。55年(昭和30)重要無形文化財保持者に認定。[今永清士] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「木村雨山」の解説 木村雨山 きむら-うざん 1891-1977 大正-昭和時代の染色作家。明治24年2月21日生まれ。和田雲嶂(うんしょう)に加賀友禅を,大西金陽(こんよう)に日本画をまなぶ。昭和9年帝展特選。戦後は日展,日本伝統工芸展で活躍し,友禅の伝統技法に現代感覚をとりいれた作風をうちたてた。30年人間国宝。昭和52年5月9日死去。86歳。石川県出身。石川工業補習学校卒。本名は文二。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by