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加賀友禅 かがゆうぜん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

加賀友禅
かがゆうぜん

江戸時代中期頃から石川県金沢地方で発達した友禅染。細かい模様とぼかしを入れてはなやかに仕上げるのが特徴。東京国立博物館の『石山寺紫式部図友禅掛幅』は享保5 (1720) 年の紀年銘のある最も確実な作品。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

加賀友禅

室町時代から「お国染め」とよばれて発達した独自の染色技法が、加賀藩の文化奨励政策のもとでさらに発展した。江戸中期に京友禅の祖といわれる宮崎友禅斎が金沢に招かれ、斬新なデザインが導入された。写実的な絵画調の図案と、加賀五彩(藍、えんじ、草、黄土、古代紫)と呼ばれる鮮やかな色彩が特徴。1975年に国の伝統的工芸品に指定された。「友禅流し」はかつては犀川や浅野川のほか、金沢市内の用水でも見られた。だが水質の悪化などで、現在では金沢市専光寺町につくられた協同組合加賀友禅染色団地の施設で行われることが多い。

(2014-01-01 朝日新聞 朝刊 石川全県 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

かが‐ゆうぜん〔‐イウゼン〕【加賀友禅】

石川県金沢市付近で発達した友禅染。様式化された図柄で、配色に藍・臙脂(えんじ)・紫などが多く、ぼかしを使っている。

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大辞林 第三版の解説

かがゆうぜん【加賀友禅】

加賀国金沢で発達した友禅染。技法は京友禅と変わらないが、臙脂えんじ・藍・紫色を基調としてぼかしをあしらったものが多い。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

加賀友禅
かがゆうぜん

江戸中期以後の友禅染における一つの様式(スタイル)。特徴は主としてその色使いにあり、白地に臙脂(えんじ)色、紅、藍(あい)、緑などにぼかしの加わったはでやかな模様の間に、周縁をぼかした紫の雲形の加えられているものが多い。模様は全般に様式化されており、細い糸目による精細な図柄に、写実を離れた彩色が施されている。加賀友禅が、その名称から一般に京友禅に対するもののように解され、これがすべて加賀で生産されたもののように考えられ、ひいては宮崎友禅斎の加賀在住説まであるが、もともと加賀友禅という名称自体がそれほど古いものではなく、また江戸中期の友禅染の現存資料をみると、いわゆる加賀風な友禅の数は非常に多くて、これが全部加賀の地でつくられたということは、にわかには信じがたい。
 もちろん加賀にも古くから友禅染に類する技術のあったことは、手描きの糊(のり)防染に主として顔料による彩色を加えた掛物がつくられており、これが江戸中期以後、藩の進物用に多くつくられたということによっても知られる。文献によれば、このほかに加賀には、江戸時代以前から加賀染という藍、茜(あかね)、黒などの無地染があり、これに御国(おくに)染と称して紋所に彩色を加え、さらに江戸中期からは着物全体に模様染を施したものもつくられていたようで、これが京都からの友禅染の影響を受けて、洗練されていったものであろうと考えられる。
 いま、いわゆる加賀友禅の色使いによく似たものに沖縄の紅型(びんがた)がある。そして、この両者の色使いの源流をさかのぼっていくと、桃山から江戸初期慶長(けいちょう)(1596~1615)ごろの刺しゅうのそれに行き当たる。すなわち加賀友禅というスタイルは、友禅染のなかでもっとも古い形を継承したというものであり、これが沖縄に伝えられ、ともにその古様を純度高く伝えているものではないかとも考えられる。[山辺知行]

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世界大百科事典内の加賀友禅の言及

【友禅】より

…一方,加賀前田藩でも,御国染(おくにぞめ),加賀染と称する染物が,京の友禅と同時期に盛んに作られていた。これにも京友禅の技法がとり入れられて類似性が強まると,やがて京都などでは,これを友禅に包含して〈加賀友禅〉と称するようになったようである。友禅と加賀友禅との意匠的,技術的な差は微妙で,明確に区別することはむつかしい。…

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