木槵子(読み)モクゲンジ

デジタル大辞泉 「木槵子」の意味・読み・例文・類語

もくげん‐じ【木×槵子】

ムクロジ科の落葉高木。高さ約10メートル。葉は羽状複葉。小葉は卵形で縁に不規則なぎざぎざがある。夏、枝先に黄色い小花を群生。実は三角形の袋状をし、中の種子黒色で堅く、金剛子といい数珠に用いる。中国地方の日本海側に自生がみられる。楝葉せんだんば菩提樹。もくれんじ。

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精選版 日本国語大辞典 「木槵子」の意味・読み・例文・類語

もくげん‐じ【木槵子・木患子】

  1. 〘 名詞 〙 ムクロジ科の落葉高木。本州西部の日本海側、朝鮮、中国に分布し、寺院に多く栽植される。高さ一〇メートルに達する。葉は奇数羽状複葉で四~七対の小葉からなる。各小葉は長さ五~八センチメートルの卵形で縁に二重の鋸歯(きょし)がある。初夏、黄色い小さな四弁花が円錐状に集まって咲く。果実は袋状で長さ約四センチメートル、初め紅色でのち黒色に変わる。種子は黒色で堅く、数珠玉にする。和名は、ムクロジの漢名の無患子を誤用したためで、その字音に由来する。漢名、欒樹・木欒子・欒華。せんだんばのぼだいじゅ。もくれんじ。むくれにし。むくれんじのき。もくげんじゅ。もくれんず。もくらんじ。
    1. [初出の実例]「木患子琉璃装束念珠一串志与家主了」(出典:参天台五台山記(1072‐73)一)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「木槵子」の解説

木槵子 (モクゲンジ)

学名Koelreuteria paniculata
植物。ムクロジ科の落葉高木

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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