…説経《信徳丸》の物語はこうした背景のうちに成立し,謡曲《弱法師(よろぼし)》や浄瑠璃《摂州合邦辻(せつしゆうがつぽうがつじ)》にひきつがれてゆく。 御手印縁起の内乱の予言=未来記は,12世紀後半にはじまる保元・平治の乱,源平争乱のなかで深刻にうけとめられ,当寺に深く帰依した慈円は《愚管抄》に記し,《平家物語》も未来記の予言は平家の都落ちをさすと述べた。承久の乱後,後鳥羽上皇の敗北を予言した石文が境内から出現し,藤原定家は日記に書きとめている。…
…3巻。聖徳太子作と伝える《未来記》に擬して,人王三万三千三百三十三代に当たるころの,役にも立たぬ未来記を見せるという構想のもとに,世相人事万般がすっかり移り変じた空想を描く。しかしそれが時代の現実を裏返した風刺的なものとなっているところに見るべきものがあり,黄表紙における未来記という類型的趣向を確立した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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