本伝寺(読み)ほんでんじ

日本歴史地名大系 「本伝寺」の解説

本伝寺
ほんでんじ

[現在地名]黒部市沓掛

国道八号の黒部大橋の南西、旧国道沿いに位置し、真宗大谷派、淵上山と号し、本尊阿弥陀如来。寛延二年(一七四九)に書かれた本伝寺略縁起(寺蔵)によれば、開基は建永二年(一二〇七)で、親鸞が越後下向の際、荻生おぎゆう村にいた先祖が帰依し、淵上一乗坊という号を賜って一宇を建立した。天文一二年(一五四三)証如から本伝寺の寺号を賜った。本願寺の東西分立のとき西本願寺側の者に放火され、本尊と本願寺歴代法主の絵像も西側に持去られ、残ったのは本尊の木仏一体だけであった。


本伝寺
ほんでんじ

[現在地名]碧南市築山町

大浜おおはま湊の南側に位置する。海性山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。上宮じようぐう(岡崎市)のもと末寺。弘仁年間(八一〇―八二四)澄円が太子堂と称する一宇を建立したのが始まりといい、もと棚尾たなお源氏げんじの地にあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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