デジタル大辞泉
「本座」の意味・読み・例文・類語
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ほん‐ざ【本座】
〘名〙
① もともとの座席。すわるべき本来の場所。
② 納言または参議などを辞任した後、前官の礼遇を賜わって与えられるその
身分相応の座席または
地位。
※
吾妻鏡‐建久三年(1192)一二月一一日「縦雖
レ有
二出家之儀
一、如
レ元令
レ還
二本座
一」
③
中世・
近世における座で、新しく起こった座に対するもとの座。
(イ) もともと
朝廷・
寺社などの保護を受け、特定の商品の生産・販売の独占権をもっていた同業者の集団。
※上杉家文書‐宝徳二年(1450)四月二九日・将軍家御教書案「可専本座商業之由、所被仰下也」
(ロ) 田楽・猿楽などの芸能人の集団で、新しく
分派を起こした新座に対して、もともとの座をいう。
※新札往来(1367)上「新座・本座之田楽」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報