東京都同情塔(読み)トウキョウトドウジョウトウ

デジタル大辞泉 「東京都同情塔」の意味・読み・例文・類語

とうきょうとどうじょうとう〔トウキヤウトドウジヤウタウ〕【東京都同情塔】

九段理江小説。令和5年(2023)発表近未来東京舞台に、「シンパシータワートーキョー」とよばれる犯罪者施設の塔のようすを、その塔の設計者や刑務官などの視点から描く。第170回芥川賞受賞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「東京都同情塔」の解説

「東京都同情塔」

建築家ザハ・ハディドによる国立競技場が存在する、五輪開催後の架空の東京が舞台。建築家の牧名沙羅は「同情されるべき人々」と呼ばれるようになった犯罪者を収容し、快適に住まわせるための高層の刑務所タワー「シンパシータワートーキョー」の設計を請け負う。生成AIとの対話の場面では、質問したり悪態をついたりする沙羅に対し、AIは淡々と、時に諭すように回答する。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android