山川 日本史小辞典 改訂新版 「東大寺盧舎那仏像」の解説
東大寺 盧舎那仏像
とうだいじるしゃなぶつぞう
いわゆる奈良の大仏。743年(天平15)大仏造立の詔により,近江国紫香楽(しがらき)で着手されたが,平城遷都にともない現在地に場所を移して工事が始められ,747年鋳造開始,749年(天平勝宝元)完了,752年に開眼供養が行われた。1180年(治承4)平重衡(しげひら)の焼打,1567年(永禄10)松永久秀の兵火により甚大な損傷をうけた。現在の頭部は1690年(元禄3)に造られたもの。両足部・袖など像の下半分には,なお創建当初の雄大な造形をしのぶことができる。台座も過半が当初のもの。像高14.85m。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報