杵屋勝太郎(読み)キネヤ カツタロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「杵屋勝太郎」の解説

杵屋 勝太郎(4代目)
キネヤ カツタロウ


職業
長唄三味線

本名
高橋 善三郎

別名
前名=勝吉

生年月日
明治18年 7月3日

出生地
東京

経歴
3代目勝太郎、3代目勝三郎に三味線を習い、明治44年4代目杵屋勝太郎を襲名した。それまでの歌舞伎長唄をやめて、けいこ演奏会専念。4代佐吉、3代栄蔵と並ぶ三味線の名手で、スケールの大きい演奏で鳴らした。作曲にも「新七福神」「可祝の柳」「井筒業平」「風流陣」などがある。大正12年の関東大震災後は大阪に転居、関西長唄協会長、長唄協会顧問、杵勝会総務などを務めた。

受賞
勲五等双光旭日章

没年月日
昭和41年 4月22日 (1966年)


杵屋 勝太郎(5代目)
キネヤ カツタロウ


職業
長唄唄方

本名
高橋 慎之助

別名
前名=杵屋 太十郎

生年月日
明治39年 9月15日

出身地
東京

学歴
専修商卒

経歴
厳しいけいこと豪快な演奏で著名な4代勝太郎の養子となり、昭和42年5代目を襲名。

所属団体
長唄協会(常務監事)

没年月日
昭和63年 4月18日 (1988年)

家族
長男=杵屋 勝佐久

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「杵屋勝太郎」の解説

杵屋 勝太郎(4代目)
キネヤ カツタロウ

明治〜昭和期の長唄三味線方



生年
明治18(1885)年7月3日

没年
昭和41(1966)年4月22日

出生地
東京

本名
高橋 善三郎

別名
前名=勝吉

主な受賞名〔年〕
勲五等双光旭日章

経歴
3代目勝太郎、3代目勝三郎に三味線を習い、明治44年4代目杵屋勝太郎を襲名した。それまでの歌舞伎長唄をやめて、けいこと演奏会に専念。4代佐吉、3代栄蔵と並ぶ三味線の名手で、スケールの大きい演奏で鳴らした。作曲にも「新七福神」「可祝の柳」「井筒業平」「風流陣」などがある。大正12年の関東大震災後は大阪に転居、関西長唄協会長、長唄協会顧問、杵勝会総務などを務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「杵屋勝太郎」の意味・わかりやすい解説

杵屋勝太郎(4世)
きねやかつたろう[よんせい]

[生]1885.7.3.
[没]1966.4.22.
長唄三味線方の家元。3世勝太郎の門弟本名高橋善三郎。前名勝吉。4世杵屋佐吉,3世杵屋栄蔵と並び称せられる三味線の名手。特にその豪快な演奏は他の追随を許さぬ力量をもっていた。作曲には『可祝 (かしく) の柳』『井筒業平』『三人片輪』『宝三番叟』などがある。関東大震災以後,居を大阪に移し,関西長唄界の巨匠として,長唄協会顧問,関西長唄協会会長,杵勝会総務を歴任。なお,1世勝太郎は1世杵屋勝五郎の門弟で,文政 (1818~29) 頃の人といわれている。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杵屋勝太郎」の解説

杵屋勝太郎(4代) きねや-かつたろう

1885-1966 明治-昭和時代の長唄三味線方。
明治18年7月3日生まれ。3代杵屋勝太郎,3代および4代杵屋勝三郎に師事し,明治44年4代勝太郎を襲名。演奏会に専念。演奏の力量ときびしい稽古で知られた。関西長唄協会会長。昭和41年4月22日死去。80歳。東京出身。本名は高橋善三郎。作品に「新七福神」「井筒業平」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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