杵屋勝五郎(読み)キネヤ カツゴロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「杵屋勝五郎」の解説

杵屋 勝五郎(6代目)
キネヤ カツゴロウ


職業
長唄唄方

本名
須原 敏雄

別名
前名=杵屋 右近

生年月日
昭和3年 2月17日

学歴
東京音楽学校〔昭和23年〕卒

経歴
昭和25年6代目勝五郎を襲名。(財)杵屋会常務理事を務める。「滝口入道の恋」「権八草子」などを作曲した。

所属団体
杵屋会(理事)

没年月日
平成5年 11月11日 (1993年)

家族
父=杵屋 勝五郎(5代目)(長唄唄方)


杵屋 勝五郎(5代目)
キネヤ カツゴロウ


職業
長唄唄方

本名
須原 鎌次郎

別名
前名=坂田 鎌次郎

生年月日
明治31年 9月1日

出生地
東京市 浅草区(東京都 台東区)

経歴
長唄三味線方である4代目杵屋勝五郎の子。自身は唄方となり、4代目杵屋佐吉に従って芝居演奏会出演。市川猿之助劇団の立唄も務めた。昭和2年5代目勝五郎を襲名した。

没年月日
昭和25年 8月8日 (1950年)

家族
父=杵屋 勝五郎(4代目)


杵屋 勝五郎(4代目)
キネヤ カツゴロウ


職業
長唄三味線方

本名
小島 安太郎

別名
前名=杵屋 勝四郎(3代目)

生年月日
明治2年 9月

経歴
4代目勝五郎を襲名し、立三味線をつとめる。囃子鳴物のしきたりにも通じていた。

没年月日
大正9年 1月25日 (1920年)

家族
息子=杵屋 勝五郎(5代目)


杵屋 勝五郎(3代目)
キネヤ カツゴロウ


職業
長唄三味線方

別名
前名=杵屋 勝十郎

経歴
2代目杵屋勝五郎門に入り、明治25年頃3代目を襲名した。

没年月日
(生没年不詳)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「杵屋勝五郎」の解説

杵屋 勝五郎(6代目)
キネヤ カツゴロウ

昭和・平成期の長唄唄方



生年
昭和3(1928)年2月17日

没年
平成5(1993)年11月11日

本名
須原 敏雄

別名
前名=杵屋 右近

学歴〔年〕
東京音楽学校〔昭和23年〕卒

経歴
昭和25年6代目勝五郎を襲名。(財)杵屋会常務理事を務める。「滝口入道の恋」「権八草子」などを作曲した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「杵屋勝五郎」の意味・わかりやすい解説

杵屋勝五郎(1世)
きねやかつごろう[いっせい]

[生]?
[没]天保10(1839)
長唄三味線方の家元。1世杵屋和吉の門弟。寛政~天保年間 (1789~1844) に歌舞伎長唄の三味線方として活躍。文化9 (12) 年,立三味線に昇進,天保4 (33) 年,実子慶次郎に勝五郎名儀を譲り,勝左衛門と改名した。多くの名曲を残しているが,特に『小鍛冶 (こかじ) 』は傑作といわれている。勝五郎家は2世で血統が絶え,3世は2世杵屋勝三郎の門弟勝十郎が,4世は同じ勝三郎の門弟坂田仙八の実子杵屋勝四郎が継いだ。

杵屋勝五郎(5世)
きねやかつごろう[ごせい]

[生]1898
[没]1950
長唄唄方の家元。4世杵屋勝五郎の実子,唄方の坂田鎌次郎が 1927年継いだ。4世までは三味線方であったがこれ以後,勝五郎家は唄方となった。4世杵屋佐吉とともに活躍。市川猿之助劇団で立唄をつとめた。

杵屋勝五郎(6世)
きねやかつごろう[ろくせい]

[生]1928.2.17.
[没]1993.11.11.
長唄唄方の家元。5世杵屋勝五郎の実子。本名須原敏雄。4世杵屋勝太郎,和歌山富十郎に師事,1950年 6世を襲名。『滝口入道の恋』を作曲。杵屋派の重鎮だった。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杵屋勝五郎」の解説

杵屋勝五郎(初代) きねや-かつごろう

?-1839 江戸時代後期の長唄三味線方。
初代杵屋和吉(わきち)の門弟。杵勝(きねかつ)派の祖。文化9年立三味線にすすみ,天保(てんぽう)のころにかけて活躍。のち勝左衛門と改名。以後勝五郎の名は6代をかぞえる。天保10年6月24日死去。作品に「小鍛冶(こかじ)」「門傾城(かどけいせい)」など。

杵屋勝五郎(4代) きねや-かつごろう

1869-1920 明治-大正時代の長唄三味線方。
明治2年9月生まれ。長唄唄方初代坂田仙八の子。明治45年4代を襲名。立三味線をつとめ,囃子(はやし)鳴り物の故実にも通じる。大正9年1月25日死去。52歳。本名は小島安太郎。

杵屋勝五郎(2代) きねや-かつごろう

?-1853 江戸時代後期の長唄三味線方。
初代杵屋勝五郎の子。杵屋宗家10代六左衛門の門弟。前名は慶次郎。天保(てんぽう)4年2代勝五郎をつぐ。嘉永(かえい)6年5月15日死去。作品に「若菜摘」「秋傾城(けいせい)」など。

杵屋勝五郎(3代) きねや-かつごろう

?-? 明治時代の長唄三味線方。
2代杵屋勝三郎の門弟。前名は勝十郎。明治25年(1892)ごろ3代を襲名したが,まもなく死去したという。

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