松木明(読み)マツキ アキラ

20世紀日本人名事典 「松木明」の解説

松木 明
マツキ アキラ

昭和期の民俗学研究家,血清学者,医師



生年
明治36(1903)年

没年
昭和56(1981)年12月3日

出身地
青森県弘前市

旧姓(旧名)
広田

学歴〔年〕
東京帝大医学部卒,東京帝大大学院

学位〔年〕
医学博士

主な受賞名〔年〕
東奥賞〔昭和32年〕,青森県褒賞〔昭和40年〕

経歴
東京帝大大学院で血清学を学ぶ。昭和9年弘前に帰り、父とともに医院開業。10年から血清人類学の研究に着手。戦後22年弘前民俗の会(現・津軽民俗の会)を結成、会長に就任。34年医院を閉鎖し、民俗学研究に専念する。津軽地方血液型分布方言の研究で知られ、24年の弘前大教授夫人殺し事件では那須隆被告のシャツなどについた血痕鑑定、これが有罪の要因となった。36冊の著作がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松木明」の解説

松木明 まつき-あきら

1903-1981 昭和時代の医師,民俗学者。
明治36年12月14日生まれ。郷里の青森県弘前(ひろさき)で開業。血液型から津軽地方人のルーツを研究する。津軽民俗の会を結成し,津軽方言の調査・収集,津軽医学史の研究もすすめた。昭和56年12月3日死去。77歳。東京帝大卒。旧姓は広田。著作に「津軽地方人の血液型」「弘前語彙(ごい)」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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