日本歴史地名大系 「柏島村」の解説
柏島村
かしわじまむら
大月半島の先端部(渡地区)および一五〇メートルほどの水道を隔てた柏島、さらに南西に浮ぶ
天正一七年(一五八九)の泊橘浦一切天地柏島地検帳によれば、柏島の検地面積三町五反余、屋敷数二八うち居屋敷一七。大半は「御直分」とされる。一反一五代の「村キミトイヤシキ」(上屋敷)があり、「村キミ給」(依岡源兵衛給)となっているほか、「舟蔵場」が二ヵ所あり、多くの水主や船頭が居住。また「浜中ノ産ややしき」(四代、当時は「下畠荒」)や堂床二(稲荷宮床・鎮守堂床)、「妙音寺寺中」「古城東二ノ塀」(七代、下畠)、「詰ノタイ」(一〇代、下畠)の記載もあり、「田ノ浦」「古尾」「浦ノ浜アシロ」などのホノギもみえる。
柏島村
かしわじまむら
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報