柿暖簾(読み)カキノレン

デジタル大辞泉 「柿暖簾」の意味・読み・例文・類語

かき‐のれん【柿×簾】

柿色に染めたのれん。特に、江戸初期、下級遊女屋で用いた。転じて、下級の遊女異称かきのうれん。

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精選版 日本国語大辞典 「柿暖簾」の意味・読み・例文・類語

かき‐のれん【柿暖簾】

  1. 〘 名詞 〙 柿色に染めた暖簾。特に各地遊郭で、端女郎(はしじょろう)と呼ばれた下級遊女のいる店の入り口に、これをかけたことから、その店、また、端女郎の異称として用いられることが多い。この風は寛文年間(一六六一‐七三)、大坂新町若衆女郎の局(つぼね)に、紺地に柿色で紋を染め出してかけたことから広がったという。かきのうれん。
    1. [初出の実例]「青簾あはれなる物や柿暖簾(カキノレン)有知〉」(出典:俳諧・洛陽集(1680)夏)

かき‐のうれん【柿暖簾】

  1. 〘 名詞 〙かきのれん(柿暖簾)
    1. [初出の実例]「新町がしのかきのふれんの分は」(出典:浮世草子・西鶴置土産(1693)四)

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