日本歴史地名大系 「棒道」の解説
棒道
ぼうみち
- 山梨県:総論
- 棒道
武田晴信が北信濃攻略のために開設した道といわれ、甲斐の九筋の一つで、
「甲斐国志」が依拠した資料は明らかではなく、同書にさかのぼる資料として絵図がある。慶安四年(一六五一)辺見筋小淵沢村外四ヶ村山論裁許絵図(小淵沢町資料館蔵)には小荒間村より信州境への道に「ぼう道」とあり、その南寄りの大井ヶ森村からの道には「中道」とある。享保一八年(一七三三)書上の「諏方藩一村限村地図」に記す棒道をみると、小荒間から立沢の北東寄りを通り
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報