森島庫太(読み)もりしまくらた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「森島庫太」の意味・わかりやすい解説

森島庫太
もりしまくらた
(1868―1943)

薬理学者。医学博士岐阜県出身。帝国大学医科大学卒業。助手となり1893年(明治26)ストラスブール大学薬理学教室に留学シュミーデベルク教授に師事、マチン塩基ストリキニン鉄の生体内変化を研究。1898年帰国後、新設の京都帝国大学教授に就任、医科大学部薬理学講座を創設。漢薬石蒜(せきさん)塩基リコリンを発見、薬理・生理作用研究の基礎を確立した。京大医学部長、京大名誉教授。京大薬学科創設の貢献者である。

[根本曽代子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森島庫太」の解説

森島庫太 もりしま-くらた

1868-1943 明治-昭和時代前期の薬学者。
慶応4年4月7日生まれ。ヨーロッパ留学後,明治33年京都帝大教授となり,のち医学部長。多数生薬有効成分を発見,その薬理をあきらかにした。昭和18年3月18日死去。76歳。美濃(みの)(岐阜県)出身。帝国大学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android