森豊(読み)モリ ユタカ

20世紀日本人名事典 「森豊」の解説

森 豊
モリ ユタカ

昭和期の評論家,シルクロード研究家 毎日新聞終身名誉職員。



生年
大正6(1917)年1月1日

没年
平成13(2001)年12月8日

出生地
静岡県静岡市

主な受賞名〔年〕
吉川英治文化賞(第7回)〔昭和48年〕

経歴
昭和13年毎日新聞社に入社。学芸部副部長、編集局参事を歴任。18年登呂遺跡(静岡市)発見の第一報を報道戦後の食料難時代に同志9人と発掘を再開、日本最大の遺跡保存に奔走した。また西域に目を向け、日本の古代文化のヨコの歴史を追ってシルクロードの壁画に残る唐草模様などを研究、42年から「シルクロード史考察」を書く。48年吉川英治文化賞を受賞。東アジアの古代文化を考える会顧問を務めた。他の著書に「樹下美人」「登呂遺跡」「シルクロードと日本文化」「登呂の記録」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森豊」の解説

森豊 もり-ゆたか

1917-2001 昭和時代新聞記者
大正6年1月1日生まれ。昭和13年「東京日日新聞」(現「毎日新聞」)記者となる。18年静岡支局に勤務中,安本博による登呂遺跡発見を報道。遺跡の重要性と保存の訴えが,22年からの発掘調査のきっかけとなる。のち静岡県社会教育委員などをつとめた。48年吉川英治文化賞。平成13年12月10日死去。84歳。静岡県出身。著作に「登呂遺跡」「シルクロードと日本文化」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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