デジタル大辞泉
「楫取り」の意味・読み・例文・類語
かん‐どり【×楫取り/×舵取り】
《「かじとり」の音変化》船頭。舵手。
「―ども、いかにもして助からんとしけれども」〈平家・五〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かじ‐とりかぢ‥【楫取・舵取】
- 〘 名詞 〙 ( 「かじ」は古くは「楫」などと書き、櫂(かい)や櫓(ろ)のこと。のち「柁」とも書かれ、船尾に付けられた、船を一定の方向に進ませるための道具 )
- ① 舵を操って船を一定の方向に進ませること。また、その人。また船を進ませるには舵が最も重要であるところから、上代から中世にかけては船の責任者、すなわち船頭に相当する役柄。近世では水路および航海に関する責任者の役名で船頭に次ぐ重要な役職。現在の航海長に相当する。楫子。かんどり。かとり。
- [初出の実例]「奉遣(たてまた)すに、日羅恩卒徳爾余怒奇奴知・参宮・柁師(カチトリ)・徳卒次干徳・水手(かこ)等若干人を以てす」(出典:日本書紀(720)敏達一二年是歳(前田本訓))
- 「船に乗りてはかぢとりの申事をこそ高き山とたのめ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- ② 転じて、人や集団の行動を一定の方向に導き指導すること。また、その人。音頭とり。
- [初出の実例]「卿(おまい)がシッカリ楫発(カヂトリ)をし奮発するやうにして上(あ)げなけりゃア…」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉猟官)
かん‐どり【楫取・舵取】
- 〘 名詞 〙 ( 「かじとり」の変化した語 ) 平安・鎌倉時代に、船舶運航全般の責任者。近世の船頭に相当する。中世末以降は船頭の役が設けられ、航海責任者として船頭を補佐する役となって、かじとりと呼ばれた。
- [初出の実例]「船になし〈略〉ふなご・かんどり立てて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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