槓杆(読み)コウカン

デジタル大辞泉 「槓杆」の意味・読み・例文・類語

こう‐かん〔カウ‐〕【××杆/××桿】

梃子てこ1」に同じ。
銃の遊底ゆうていを操作するための握り。
一方の端を構造体に固定したはり肱木ひじき

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精選版 日本国語大辞典 「槓杆」の意味・読み・例文・類語

こう‐かんカウ‥【槓杆・槓桿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 定点を通る軸のまわりに自由に回転しうる棒。定点を支点、重さ(抵抗)のかかる点を作用点、力の作用する点を力点という。支・作用・力、三点の位置のいかんによって三つの場合があり、それぞれの力のモーメントの合成をゼロとすることによって均衡をとっている。支点が棒の中間にあるものに「天びん」「てこ」、重点が中間にあるものに「押切り」、力点が中間にあるものに「日本鋏」などがある。挺子(てこ)。比喩的に物事を変えたり、動かしたりする力となるものをいう。
    1. [初出の実例]「河に架せるの橋は、其中腹に鍱活(てふつがひ)を施し、上に槓桿を植え」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
    2. 「重苦しい性質は〈略〉理想の槓杆(コウカン)では容易に動きませんでした」(出典:正直者(1903)〈国木田独歩〉)
  3. 銃の遊底を操作するための突起部。
    1. [初出の実例]「右肩に担ひ槓杆を上にす」(出典:歩兵操典(明治二〇年)(1887)二)

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普及版 字通 「槓杆」の読み・字形・画数・意味

【槓杆】こうかん

てこ。

字通「槓」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の槓杆の言及

【てこ(梃子)】より

…てこの原理は,アルキメデスが数学的に証明した。なお,はかりとして使用されるてこは槓杆(こうかん)と呼ばれる。【堀 幸夫】。…

※「槓杆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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