横たわる(読み)ヨコタワル

デジタル大辞泉 「横たわる」の意味・読み・例文・類語

よこ‐たわ・る〔‐たはる〕【横たわる】

[動ラ五(四)]
横になる。横に寝る。「床に―・る」
横または水平に長くのびる。「国境に―・る大河
前に立ちふさがっている。「前途に幾多の苦難が―・っている」
[動ラ下二]1に同じ。
「大きなる木の風に吹き倒されて根をささげ―・れ伏せる」〈・一二五〉
[類語]横たえる寝転ぶ寝転がる寝そべる寝るせるまくらする横臥おうがする安臥あんがする仰臥ぎょうがする伏臥ふくがする側臥そくがする横になる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「横たわる」の意味・読み・例文・類語

よこ‐たわ・る‥たはる【横たわる】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
    1. 横になる。寝て横になる。横に伏す。また、横にのびる。
      1. [初出の実例]「よこたはれる松のこたかきほどにはあらぬに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)藤裏葉)
      2. 「K市と島のあいだに横たわる海洋の存在が私をおびやかす」(出典:マヤと一緒に(1962)〈島尾敏雄〉)
    2. 先をふさいで、すぐ近くにある。問題としてそこに存在する。
      1. [初出の実例]「さうなった前途には恐ろしい危険が横(ヨコタ)はってゐはすまいか」(出典:かのやうに(1912)〈森鴎外〉)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「おほきなる木の風に吹き倒されて根をささげよこたはれ臥せる」(出典:枕草子(10C終)一二五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android