安臥(読み)アンガ

デジタル大辞泉 「安臥」の意味・読み・例文・類語

あん‐が〔‐グワ〕【安×臥】

[名](スル)からだを横たえて楽にすること。
「白いシーツにつつまれた布団が、彼の―を待つべく長々延べてあった」〈漱石明暗
[類語]寝るせる横たわるまくらする寝転ぶ寝転がる寝そべる横臥おうがする仰臥ぎょうがする伏臥ふくがする側臥そくがする横になる

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精選版 日本国語大辞典 「安臥」の意味・読み・例文・類語

あん‐が‥グヮ【安臥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 楽な姿勢で横になること。静かに横になっていること。
    1. [初出の実例]「夜る臥らうず時にふつくと安臥すべきぞ」(出典:史記抄(1477)一四)
    2. [その他の文献]〔梁書‐賀琛〕
  3. 落ち着かせること。安定した状態にすること。
    1. [初出の実例]「全然外交の事件を政府の掌中に安臥し了らんとす」(出典:条約改正論(1890)〈馬場辰猪原著、<著者>山本忠礼・<著者>明石兵太合訳〉)

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普及版 字通 「安臥」の読み・字形・画数・意味

【安臥】あんが(ぐわ)

しずかに、おちついて寝る。〔史記、太倉公伝〕年四十ならば當(まさ)に安坐すべく、年五十ならば當に安臥すべし。

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