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横滑り防止装置 ヨコスベリボウシソウチ

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デジタル大辞泉の解説

よこすべりぼうし‐そうち〔よこすべりバウシサウチ〕【横滑り防止装置】

自動車がカーブ横滑りを起こした際に、車体の姿勢を安定させるための装置。車体の不安定な動きをセンサーが感知すると、各車輪に適切にブレーキをかけ、エンジンの出力を抑えて進行方向を制御する。ESC(electronic stability control)。車両安定システム
[補説]平成24年(2012)10月(軽自動車は平成26年10月)以降に販売された新型車は、装着が義務化されている。メーカーにより名称は異なる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

横滑り防止装置
よこすべりぼうしそうち

走行中の自動車が進路を乱すことで起きる事故を防ぐ装置。1990年代に実用化が始まった。英語名のelectronic stability controlの頭文字を取って、ESCと略されることが多い。
 ESC装着車には、4輪それぞれの回転速度やハンドルの角度、車体の向きなど走行状態を監視するセンサーが備えられている。これらのデータから、カーブで道路から外れたり、滑りやすい路面でスリップ状態に入る危険があると車載コンピュータが判断すると、エンジンの出力を抑える、自動的にブレーキをかけるなどにより車の動きを修正する。たとえば右カーブで車が進路を外れて左側に膨らみかけた場合、運転者の意志とは関係なく、右前輪だけにブレーキをかけたり、アクセル・ペダルの踏み方に関係なくエンジンの出力を下げたりして、車の向きを右に引き戻すという作動を瞬時に行う。またESCは路上の障害物を緊急回避する際にも働き、回避時にスピンすることがないよう運転者の手助けをする。
 ESC装着により、単独事故の発生率が約35%減少する(トヨタ自動車資料)というデータもあり、有効な予防安全(アクティブ・セイフティー)装置であるとして装着を義務化する国も多く、ドイツでは新車のESC装着率が8割に達している。日本では、搭載費用が5万~10万円程度かかるため、普及率は1~2割にとどまり、なかでも安価を売り物にする軽自動車での装着率が低い。
 ESCは万能の安全装置ではなく、すべての事故が防止できるわけではないが、装着率が高まることが望まれ、国土交通省は、2012年(平成24)10月以降に販売する全面改良(フルモデルチェンジ)した新型車からESCの装着を義務化した。また既存車種についても、2014年10月以降販売分から義務化する。軽自動車については、新型車が2014年10月以降販売分、既存車種は2018年2月以降販売分から、それぞれ装着が義務化される。
 ESCは同様の機能をもつ装置でありながら、メーカーによって呼び名が異なる場合がある。これが日本での普及を妨げているとの意見があるため、ESCを統一名称とすることが提案されている。[伊東和彦]

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