横超(読み)オウチョウ

デジタル大辞泉 「横超」の意味・読み・例文・類語

おう‐ちょう〔ワウテウ〕【横超】

仏語阿弥陀仏本願の力によって迷いの世界を跳び越えて、浄土に往生すること。真宗の説く、他力浄土門の中の絶対他力の教えをいう。

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精選版 日本国語大辞典 「横超」の意味・読み・例文・類語

おう‐ちょうワウテウ【横超】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 一気に煩悩を断って浄土に往生すること。
    1. [初出の実例]「身辺万重の塵網を横超して、解脱彼岸の人となる」(出典:聞光録(1907)〈綱島梁川〉)
    2. [その他の文献]〔観経疏‐玄義分〕
  3. 真宗の教判である二双四重の一つ。阿彌陀如来誓願を信ずることにより、極楽浄土に往生すると説く絶対他力をいう。
    1. [初出の実例]「横超者、横者対竪超竪出、超者対迂対廻之言〈略〉横超者即願成就一実円満之真教、真宗是也」(出典教行信証(1224)三)

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