朝日日本歴史人物事典 「樺山資雄」の解説
樺山資雄
生年:享和1.10.14(1801.11.19)
幕末・明治初期の国学者。鹿児島藩士。父は武左衛門資生,母は樺山氏。通称武吉,または武左衛門という。香川景樹に歌学を学び,私家集も編んだらしいが,その存否は未詳。『神代三陵異考』と『薩隅日地理纂考』(28巻,1898年刊,1929年再版)は,いずれも薩摩の歴史地理を精緻に考究した編著である。後者は藩命を受けて,八田知紀らと共に編集,明治4(1871)年資雄序文。晩年は鹿児島城下の松原神社宮司となる。
(ロバート・キャンベル)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報