橋之町（読み）はしのまち

日本歴史地名大系

橋之町
はしのまち

• 兵庫県：姫路市
• 姫路城下
• 橋之町

[現在地名]姫路市橋之町

姫路城東の外曲輪に位置する町人町。生野（いくの）町の北に続く生野街道（但馬街道）沿いの南北の町筋。播州続古所拾考（智恵袋）によると、梛本（なぎもと）に惣社（射楯兵主神社）のあった頃当地に御饗橋が架橋されており、この橋から御供水を汲んだが、慶長（一五九六―一六一五）以前から川が埋まり町屋となって橋之町と称したという。また角岳の社があった。慶長の築城前は二股川が流れ街道が渡河するので橋を架けたともいう（大正八年刊「姫路市史」）。慶長六年の町割以前に町場化が進んでいたと推測される。寛永元年（一六二四）姫路城の西に材木（ざいもく）町ができるまで当町と堺（さかい）町・竹田（たけだ）町・生野町・龍野（たつの）町に材木屋が散在していた（→堺町）。

橋之町
はしのちよう

• 京都市：中京区
• 城巽学区
• 橋之町

中京区御池通新町西入

東西に通る御池（おいけ）通の片側町。中央を釜座（かまんざ）通が通る。

平安京の条坊では、町の南側は左京三条三坊二保三町北、北側は左京三条三坊一保二町南。平安時代町の北側は東三条殿、南側は高松殿の地にあたる（拾芥抄）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」