機業地(読み)きぎょうち(その他表記)weaving center

精選版 日本国語大辞典 「機業地」の意味・読み・例文・類語

きぎょう‐ちキゲフ‥【機業地】

  1. 〘 名詞 〙 機業を営むものが多い地方。はたおりの盛んな土地
    1. [初出の実例]「輸出の上にては機業地として第一の勢力を有せる桐生、足利は」(出典:日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉三)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「機業地」の意味・わかりやすい解説

機業地
きぎょうち
weaving center

織物産地ともいう。機屋など織物加工業者が集中し,住民大部分生業が機業に依存している地域。多くは工場制工業以前からの伝統をもつ。機業地としては,綿織物ではランカシャー地方 (イギリス:マンチェスター) ,大阪,兵庫,静岡など,毛織物ではヨークシャー地方 (イギリス:リーズ,ブラッドフォード,ヨーク) ,尾西 (木曽川流域:一宮,尾西,津島,弥富) など,絹織物では両毛地方 (群馬,栃木) ,北陸地方 (石川,福井) などが有名。最近は,化・合繊織物も生産するほか設備の近代化をはかっている。

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