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尾西 びさい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

尾西
びさい

愛知県北西部,一宮市南西部の旧市域。木曾川左岸にある。 1955年起町と朝日村が合体して市制。同年今伊勢町の一部を編入。 2005年一宮市に編入。美濃街道の宿場町,木曾川の河港として発展。江戸時代からの機業地で,綿織物,絹織物の産地として知られた。明治以後は毛織物に変わり,全国の毛織物生産の一中心地となった。中小の工場が多く,服地の生産が主であるが,輸入製品の影響を受けている。木曾川右岸の岐阜県羽島市とは濃尾大橋で連絡する。富田一里塚 (国指定史跡) ,起渡船場跡がある。

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デジタル大辞泉の解説

びさい【尾西】

愛知県北西部にあった市。中心の起(おこし)は美濃(みの)路の宿場町、木曽川の渡船場として栄えた。毛織物工業が盛ん。平成17年(2005)4月、木曽川町とともに一宮(いちのみや)市に編入。→一宮

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尾西
びさい

愛知県北西部にあった旧市名(尾西市)。現在は一宮(いちのみや)市の南西部を占める一地区。木曽(きそ)川左岸の工業都市。旧尾西市は1955年(昭和30)起(おこし)町と朝日村が合併して市制施行。同年今伊勢(いまいせ)町の一部を編入。2005年(平成17)一宮市に編入。JR東海道本線尾張(おわり)一宮駅とはバスで結ばれ、名神高速道路が通過する。名古屋鉄道尾西線が通じ、東海北陸自動車道尾西インターチェンジがある。起は美濃(みの)路の宿場町で木曽川の渡船場として栄えた。本陣、脇(わき)本陣、披(ひらき)本陣、問屋場、旅籠(はたご)などすべての機能が整っていた。渡船場は上、中、下3か所あり、上は定渡船場で一般用、中は宮河戸(みやごうど)で伊勢用、下は船橋河戸といい将軍家・外国使節の通行に使われ、この場合は船橋を架した。
 1956年濃尾(のうび)大橋(777.7メートル)が完成し、岐阜県羽島市と結んでいる。奥(おく)町とともに結城縞(ゆうきじま)の産地でもあったが、明治末期に毛織物の町に転換し、一宮、津島などとともに尾西毛織物工業地帯の一翼を担っていた。事業所の約60%余りが繊維関係の工場である。文化財に富田一里塚(国指定史跡)、起渡船場跡(県指定史跡)がある。また、別館の旧林家住宅(起宿脇本陣跡)が国の登録有形文化財となっている歴史民俗資料館や、当地出身の画家三岸節子を記念した三岸節子記念美術館がある。[伊藤郷平]
『『尾西市史』全5巻(1969~1971・尾西市) ▽『尾西市史』全10巻(1984~1998・尾西市)』

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