欠損金(読み)けっそんきん(英語表記)deficit

翻訳|deficit

精選版 日本国語大辞典 「欠損金」の意味・読み・例文・類語

けっそん‐きん【欠損金】

  1. 〘 名詞 〙 収入より支出が多くなってできた不足金。
    1. [初出の実例]「前事業年度から繰り越した欠損金があるときは」(出典:地方自治法(1947)三一三条)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「欠損金」の意味・わかりやすい解説

欠損金
けっそんきん
deficit

利益金の反対概念過去において処理しきれない繰越欠損金があり,さらに当期純損失が生じたとすれば,この合計金額が当期末の欠損金となる。欠損金が計上されているということは,当期または過年度において会社収益が費用全体をカバーできなかったことを示すもので,営業活動が不振であったことの結果である。さらに欠損金は他方において,その金額に相当する会社の資産が失われるという効果をもたらす。

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会計用語キーワード辞典 「欠損金」の解説

欠損金

欠損金は会計上と税務上と2種類の解釈がある。欠損金(税務上)は課税所得マイナス。欠損金(会計上)は純資産プラスのとき、資本金>純資産となる状態のこと。

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世界大百科事典(旧版)内の欠損金の言及

【剰余金】より

…一つは,会社の自己資本を表す純資産額が法定資本としての資本金額を超える部分のすべてをいう場合で,日本の〈企業会計原則〉がとっている用語法である。いま一つは,法務省令としての〈計算書類規則〉がとっている用語法で,会社の純資産額が資本金および法定準備金(資本準備金と利益準備金)の合計額を超える部分をいう場合である(逆に,純資産額が資本金および法定準備金の合計額に不足する場合は,その不足額を〈欠損金〉という)。つまり,両者の用語法の違いは,剰余金のなかに法定準備金を含めるか否かという点にある。…

※「欠損金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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