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歌病 うたのやまい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

歌病
うたのやまい

歌学用語。「かびょう」「かへい」ともいう。和歌の修辞上の欠点をさす。『歌経標式』に7,『喜撰式』に4病,『孫姫 (ひこひめ) 式』に8病をあげている。同音の重複に関するものが多いが,同語の反復,歌語や比喩の適不適,音数の過不足などにも及んでいる。本来は和の評価の規準を求める必要から中国の詩学でいう詩病を採用したもので,和歌の現実にそぐわない点が多かったが,次第に和歌の実情に即した面もみられるようになった。しかし,形式的な煩雑さは避けがたく,歌合 (うたあわせ) の批評の場以外にはそれほど浸透せず,藤原俊成が積極的に排斥したのちは,歌学で観念的な知識として継承されたほかは,ほとんど顧みられなくなった。

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世界大百科事典内の歌病の言及

【無心所着】より

…各句は連想によってつながるが,全体としては意味をなさない歌。中世の歌論では〈歌病(かへい)〉とされ,順徳院の《八雲御抄(やくもみしよう)》に〈たゞすゞろ事也〉,また〈大かたはざれよめる事やらむ〉などとある。連歌では,心敬の《ささめごと》に〈月やどる水のおもだか鳥屋(とや)もなし〉などを〈無心所着〉の例句として挙げ,〈此姿おほく聞こえ侍り〉と記す。…

※「歌病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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