正言(読み)セイゲン

デジタル大辞泉 「正言」の意味・読み・例文・類語

せい‐げん【正言】

[名](スル)道理にかなったことを言うこと。また、事実をまげずに言うこと。
「―すれば、独断批評は、決して批評として宜しきにはあらねど」〈逍遥・批評の標準

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「正言」の意味・読み・例文・類語

せい‐げん【正言】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 正しくいうこと。事実をまげないでいうこと。道理にあったことをいうこと。また、そのことば。直言
    1. [初出の実例]「正言斯重 セイゲンハコレヲモシ」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. 「良薬口に甘からねば真の正言(セイゲン)は面白からぬ物に候」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉三)
    3. [その他の文献]〔楚辞‐卜居〕
  3. 中国、宋代の官名の一つ。天子の過(あやま)ちを正すもの。唐代の左右拾遺を改めて左右正言という。〔宋史‐職官志〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「正言」の読み・字形・画数・意味

【正言】せいげん

はばからずに直言する。〔管子、法法〕人密ならざるときは、則ち正言直行の士し。

字通「正」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android